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波乗亭
2023.06.18

『淡路の月に誓う』がもっと面白くなる!
水軍衆の豆知識①「絵島」篇

 このシリーズでは、劇場波乗亭にて7月1日(土)より公開のミュージカル『淡路の月に誓う』がもっと面白くなる、作品の紹介をいたします。今回は、作品の大本ともいえる「松王丸伝説」が伝わる「絵島」について深堀りいたします。


 絵島は、淡路島の玄関口である岩屋エリアに位置する景勝地です。明石と淡路島を繋ぐ高速船・淡路ジェノバライン 岩屋ポートの目の前にあります。特徴的な岩の形状は、もともと陸続きの地形が、波の力によって削られることで形作られたとされています。

【①国生み最初の島】

 淡路島とは切っても切れない国生み神話では、「伊弉諾尊[いざなみのみこと]と伊弉諾尊[いざなみのみこと]が天と地上を結ぶ橋から矛(ほこ)で海をかき回し、その滴り落ちた雫が凝り固まって、オノコロ島ができた」というストーリーがあります。
 国生み最初の島であるこの”オノコロ島”が、絵島であるという説があります(ほかにも淡路島南部にある沼島(ぬしま)や、島の東部に位置する和歌山県の友ケ島なども”候補地”とされています)。

 

【②月見の名所と供養塔】

 絵島は月の名所としても知られており、数多くの歌人が歌を詠みました。『平家物語』「月見の巻」には、「福原京(現:神戸市)の人々が海を渡り、絵島から見る月を愛でながら歌会をした」と記されています。絵島のそばには、鎌倉時代の歌人・西行法師が詠んだ歌の石碑があります。

 千鳥なく絵島の浦にすむ月を波にうつして見るこよいかな(山家集)

 平清盛は、松王丸と絵島の美しさについてよく語り合っていたことを思い、海に浮かぶ月と、そして神戸の港がよく見える絵島の頂上に、松王丸の供養塔を設けました。清盛の夢が実現した港、そして時代は進んで開国し、国内外の大きな船舶が往来する港を、絵島の地からずっと見守っていることでしょう。

[絵島へのアクセス]
〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋884-4
神戸淡路鳴門自動車道「淡路IC」より約5分
淡路ジェノバライン 岩屋港よりすぐ

参考:淡路島観光協会 https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.html?bid=357

公演情報

ミュージカル「淡路の月に誓う」
2023年7月1日(土)~8月27日(日) 各回14時00分開演
青海波 ”海の見える劇場”波乗亭(〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70)
問合せ:0799-70-9020
公演情報詳細は <こちら

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