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波乗亭
2025.07.01

『舞い踊る郷の響き』沖縄編-鳩間節と安里屋ユンタが紡ぐ、民謡が舞台に息づくとき

沖縄民謡が新登場!舞台に吹く“島の風”

淡路島で2025年7月26日より上映される、劇場波乗亭オリジナルショー《舞い踊る郷の響き-ふるさと Neo Japonism(ネオ・ジャポニズム)-》

前回の春公演では関東・西日本の民謡をお届けしましたが、今回の夏公演では高田屋嘉兵衛が廻船商人として進出した北海道、そして秋田の民謡に加え、沖縄民謡の代表である「鳩間節」と「安里屋ユンタ」も新たに追加された公演となっております!

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今回は、民謡という文化遺産に秘められた物語に着目して、「鳩間節」「安里屋ユンタ」の魅力を紐解きます。

鳩間節(はとまぶし)|“別れ”を静かにたたえる、八重山のうた

歴史的背景

「鳩間節」は、面積わずか1平方キロほどの沖縄県八重山諸島・鳩間島に伝わる民謡。
歌詞は、島の景観をたたえた美しいものとなっています。背景には税に苦しむ八重山の庶民たちの歴史があり、地主たちへの敵対心と生産の喜びを歌うことで、苦しい時期を乗り切っていたとも言われています。

音楽的特徴

  • 緩やかで哀愁を帯びた旋律
     → 波のように揺れる旋律が、聴き手の感情に静かに染み込む
  • 語るような節まわし(歌唱法)
     → メロディよりも“語り”に近い表現が特徴で、情景を立ち上げる力が強い
  • 独唱を基本とした構成
     →ユニゾンではなく個人の声で語る文化が色濃く残る

鳩間島

安里屋(あさどや)ユンタ|軽やかな節に宿る、女性たちの知恵と誇り

歴史的背景

「安里屋ユンタ」は、八重山諸島・石垣島の白保村に伝わる労働歌。主人公は、実在の人物とされる「安里屋クヤマ」という女性で、美しさと気品を備えた彼女が、役人から求婚され、それを断ったという逸話が歌のモチーフになった、女性たちの誇りと主体性が込められた民謡です。

もともとは農作業時に歌われていた“ユンタ(作業唄)”で、集団で声を合わせることでリズムを取り、作業の効率を高めていました。

音楽的特徴

  • 明るくテンポの良いリズム
     → 仕事のリズムに合わせた構造で、聴いているだけで自然と身体が動き出す
  • 繰り返し構造(コール&レスポンス形式)
     → 「サーアーユイユイ」などの合いの手が入り、参加型の楽しさがある
  • 三線・手拍子・声が一体化したアンサンブル
     → 複数の要素が調和し、島の賑やかな情景や人々の交流を音で表現している

美女クヤマ生誕の地の石碑

沖縄民謡が持つ“音で語る”力──身体に届く声なき言葉

沖縄民謡の最大の魅力は、「意味を超えて伝わる」力にあります。
三線の独特な音色、南の海に育まれたリズム、そして島の暮らしを映す言葉。
それらは、言語理解を超えて、聴く者の身体や情緒に直接訴えかけるような、原初的な音楽体験を生み出します。

波乗亭が手がける舞台『舞い踊る郷の響き −ふるさと Neo Japonism−』では、沖縄民謡と、演出・振付・照明・衣装といった舞台要素と融合させることで、現代の劇場空間にふさわしい“再構築”を行っています。

舞台上に立ち現れるのは、過去の再現ではなく、「いま・ここで語られる民謡」の姿。
音と言葉、身体と空間とが結び合い、観客一人ひとりの感覚に深く染みわたる時間をつくりあげています。

沖縄の風を、舞台で感じてみよう!

  • 鳩間節:哀愁ただよう旋律が心を静かに揺らす
  • 安里屋ユンタ:明るく楽しいリズムで、観る人を笑顔に

言葉が分からなくても、リズムと音だけでも十分楽しむことができます。
民謡がもっと身近に感じたい方、この夏は沖縄の音に耳を傾けてみませんか?
『舞い踊る郷の響き-ふるさと Neo Japonism-』で、南の島の空気と音楽を全身で体感してみてください!

■舞い踊る郷の響き~ふるさとNeo Japonism(ネオ・ジャポニズム)~

日本各地の民謡を、踊りと歌に太鼓・篠笛・ヴァイオリンの生演奏でドラマティックに再構成。
『舞い踊る郷の響き~ふるさとNeo Japonism(ネオ・ジャポニズム)~』は、観るだけでなく“感じる”“心揺さぶられる”ドラマティックショーです。
この夏からはメインボーカルを実力派ミュージカル俳優の近藤真行、坂元健児によるWキャストにてお送りします。春公演より、キレキレ秋田音頭や津軽じょんがら節、ソーラン節なども登場!ついに、高田屋嘉兵衛の足跡は北海道へ!音と舞で巡るふるさとの旅、2025年7月26日より開幕します。

公演ページは《こちら

出演

 

出演

・メインボーカル
近藤真行(Wキャスト・7月26日~8月24日)
坂元 健児(Wキャスト・8月29日~9月15日)
石坂光
池野千夏
・ダンサー
音月さつき
金森なつみ
山根千緒里
原萌々花
長岡美地留
中川ひかる
吉田梨乃
田野清香
榮なつき
・楽器
上田秀一郎(太鼓Wキャスト・7月26日~8月12日、8月29日~9月15日)
五十嵐広大(太鼓Wキャスト・8月13日~8月24日)
喜連麻衣(ヴァイオリン)
佐藤碧美(フルート)

スタッフ

脚本・演出・振付:謝珠栄
音楽:韓子揚、小澤時史
舞台美術:中辻一平
照明プラン:竹内哲郎(株式会社ハートス)
音響プラン:本村実
衣装:根木伸介(衣装屋オテンテン)
衣装協力:権世和歌子 ザワツカ アンナ
太鼓作調:上田秀一郎
舞台監督:小栗鉄矢
演出部:田原駿
照明オペ:中川仁美 尾田侑希奈 松原蒼馬
音響オペ:南萌子 湯逸捷
映像:竹山千賀
制作:森口舞 小栗稜 斎藤夏奈 源六朋樹

日程


 

チケットご予約・ご購入

【指定席】
一般 4,000円

【自由席】
一般 4,000円 / 小中高 2,000円

親子席 5,000円(一般1➕高校生以下1)


※指定席について
お好きなお席を選んでご購入いただけます。開場待ち列に並ぶ必要が無く便利です。
注:中央ブロックの最後列は指定席券でご購入の方のみご着席いただけます。
注:【指定席】券には割引適用はできません。

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【自由席】

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icanca会員の方、各種クーポンをお持ちの方は以下よりご予約ください。

RESERVA 電話でご予約

 

青海波レストラン ランチセットプラン

■和食・青の舎
公演(通常4,000円)+青の舎御膳(6,800円)
 ⇒セットプラン 9,500円
  ※食事代・公演チケット代を含む

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■洋食・海の舎
①公演(通常4,000円)+欧風浪漫コース(6,500円)
 ⇒セットプラン 9,500円
  ※食事代・公演チケット代を含む

ご予約はこちら

 

 

会場・アクセス

青海波 劇場 波乗亭(なみのりてい)

〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70
TEL:0799-70-9020

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[お車]神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより約10分、北淡ICより約15分
【ご注意】駐車場が込み合う可能性がございます。お時間には十分余裕を持ってお越しくださいませ。臨時駐車場については<こちら

[高速バス]神姫バス・北淡路西海岸ライン「野島大川(青海波前)」にて下車、徒歩3分
      (各線三ノ宮駅より約55分、JR舞子駅より約25分)
[高速船]各線明石駅から淡路ジェノバライン乗船、岩屋港のりばよりシャトルバスで約20分

青海波-SEIKAIHA- 全景
劇場波乗亭 外観
劇場波乗亭 客席

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