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春公演からさらに民謡が追加され、北は北海道から南は沖縄まで。民謡の旅路が一気に広がった夏公演「舞い踊る郷の響きーふるさとNeo Japonismー」はまさに“集大成”!メインボーカルの坂元健児さんが語る、土地の気候や言葉の個性に宿すアプローチ、阿波踊り会館での“ガチ参戦”秘話、そしてショーだからこそ観客に届けるべき目的など。読むほど舞台がもっと見たくなる、坂元健児さんのインタビュー、ぜひお楽しみください。
公演全体について
今回の夏公演『舞い踊る郷の響き』の見どころを教えてください。
謝珠栄先生の演出により春公演から比べて確実にパワーアップしています。
前は淡路島から東京の「さくらさくら」で終わっていましたが、今回は北海道から沖縄まで、日本全国の民謡が集まっています。まさに、「舞い踊る郷の響きーふるさとNeo Japonism(ネオ・ジャポニズム)―」の集大成です。本当に幅広い民謡が揃っていて、その土地ごとにどういうふうに生まれたかなどよく考えますね。例えば東北などは寒くて口があんまり開かないから、そういった土地の特徴とかは意識します。

沖縄で意識していることなどはありますか?
色々沖縄の曲を聞いたりしたんだけど、今回のアレンジのキーだと、いわゆる沖縄のフェイクとか、ちょっと裏がえすのは違うかなと思った。一方で上々颱風とかが今回のアレンジとしては近いのかなと思った。
※上々颱風:1980年代に結成された日本のバンド。
三味線バンジョーを基本に、色々な民族楽器や、沖縄・琉球系の節回し(こぶしや裏返し)を取り入れた”無国籍”サウンドが特徴。女性ツインボーカルという独特なスタイルと、三味線・太鼓等(編成は時期で変動)の賑やかなアレンジで人気を博しました。

曲に対しての深掘りなどどのようにアプローチされていますか?
その土地土地の個性は、そこに生きてきた人の生き様などが現れてるのじゃないかな。
こないだ阿波踊り会館に行って大会に出てきたのだけど。
大会に出てきたんですか?(笑)
ちょうど、阿波踊り期間の少し前くらいかな。一日3回くらい阿波踊りのショーがあるのだけど、きているお客さんが最後レクチャーを受けて、参加するコーナーがあって。その中で優勝を決めるの。本当に腰を低くまで落とす人がいて、自分は優勝できなかった。あれって見てて面白い人が優勝するんだよね。なんたって優勝した人は1分間、その人だけで踊らないといけない。だから見てて面白い人が優勝する。本人はいたって真面目なんだけど。
少し話が逸れてしまったけど、個性というのは色々ある。もちろん自分にも個性がある。自分のものは大切にしつつ、その土地土地の個性を見て取り入れていく。
そうするとやっぱり自分が最初に思っていることはしょうもないなぁ、と思える。そうすると広がっていって、作り物ではなく、どれだけ生きているものに見えるか。それが大事かな。
やっていったら先が見えてきて、するとさらに先が見えてくる。その繰り返しだと思います。

②演技・歌・ダンスへのこだわり
舞台上に立っている時、どんな事を意識されていますか?
目的が何か、が大事。お芝居やストーリをやる時は客席を見る必要はない。なぜなら舞台上でシチュエーションがあるから。相手を見て、芝居しないとはいけない。でも、ショーの場合は、相手がお客さん。お客さんにちゃんと伝えなきゃいけない。目的は誰なのかっていうこと。どういう表現をしなきゃいけないかは、目的が何かっていうことを考えれば、おのずと答えは出てくる。どういう表現をしよう、とか格好がどう、とか考えてしまうと作り物になってしまう。ちゃんと見る。ちゃんと読む。落ちたものを拾う。この基本を忘れた時にどうやって舞台にいたらいいかわからなくなってしまう。お客さんがいて、これから説明をする。「ありがとうございます」と思いながら出ていく。それだけのこと。それ以外のことを考えても成果が出てこないかな。

日本の文化を扱う作品と海外版権物とで取り組み方など違いはありますか?
一番間違えてしまうのは、アメリカ人の役だからアメリカ人を研究しようとしてしまうこと。「ミスサイゴン」をやった時に最初のワークショップで演出家が言ったことが、なるほどなと思ったんだけど。「皆さんは日本人ですが、アメリカ人やベトナム人を演じなければいけません。どういう風に演じたらいいと思いますか?」と質問に対して、アメリカ人として演じると答えた人がいた。すると「そうじゃない、自分でいいんだ。君たちは日本人。アメリカ人という設定があるけど、それは設定に任せたらいい。」と言っていた。
そこを作ろうとすると作り物になってしまう。
あくまで自分たちの延長線にキャラクターがいる、ということですか?
そうそう。人の感情とかは色々共通しているから、一番大事なのはそこ。物語の中でどう生きているか。そこで起きたドラマにどれだけ臨場感をもてるか。舞台は日常から発生していて、例えば“あ、こういう人いたな”とか。普段の観察から活きてくることがある。

※過去作品 兵士の物語より
③お客様へのメッセージ
客席との距離が近い波乗亭ならではの楽しみ方があれば教えてください
ミュージカル、ショーというものは東京、大きな都市に偏りがちだし、外国のものになりがち。けれどやっぱりその土地のものが、こんなに近くでダイナミックに表現できるというのはなかなかない。これは大事にしないといけない、と思います。
すぐすぐにお客さんがたくさん来るというのは難しいかもしれないけど、継続して続ける。一年後には少しずつお客様が増えている。それはとてもやりがいのあること。
お客様に感謝をして、パフォーマンスを磨く。楽しんでもらう。その基本を忘れない。
間違った方向に行かないように、ちゃんと進んでいく。それが大事かなと思います。

ありがとうございます。まさに今来てくださっているお客様は本当に強く、この劇場波乗亭を支えてくださっていると感じています。最後になりましたが、お客様に一言いただけますか?
9月15日にこの作品は終わってしまいますけど、集大成となる今回、ぜひ見に来て頂きたい。ずっと続けていける作品だと思うし、今は地方創生エンターテイナーの子達はシングルキャストだけど、これがロングになってみんなが乗れたりしていくといいなという勝手な思いはあります。それくらい続いていって欲しい作品。大事に九公演を演じて、次に繋げていければと思います。ぜひお越しください!!

日本各地の民謡を、踊りと歌に太鼓・篠笛・ヴァイオリンの生演奏でドラマティックに再構成。
『舞い踊る郷の響きーふるさとNeo Japonism(ネオ・ジャポニズム)ー』は、観るだけでなく“感じる”“心揺さぶられる”ドラマティックショーです。
この夏からはメインボーカルを実力派ミュージカル俳優の近藤真行、坂元健児によるWキャストにてお送りします。春公演より、キレキレ秋田音頭や津軽じょんがら節、ソーラン節なども登場!ついに、高田屋嘉兵衛の足跡は北海道へ!音と舞で巡るふるさとの旅、2025年7月26日より開幕します。
公演ページは《こちら》
出演


・メインボーカル
近藤真行(Wキャスト・7月26日~8月24日)
坂元 健児(Wキャスト・8月29日~9月15日)
石坂光
池野千夏
・ダンサー
音月さつき
金森なつみ
山根千緒里
原萌々花
長岡美地留
中川ひかる
吉田梨乃
田野清香
榮なつき
・楽器
上田秀一郎(太鼓Wキャスト・7月26日~8月12日、8月29日~9月15日)
五十嵐広大(太鼓Wキャスト・8月13日~8月24日)
喜連麻衣(ヴァイオリン)
佐藤碧美(フルート)
スタッフ
脚本・演出・振付:謝珠栄
音楽:韓子揚、小澤時史
舞台美術:中辻一平
照明プラン:竹内哲郎(株式会社ハートス)
音響プラン:本村実
衣装:根木伸介(衣装屋オテンテン)
衣装協力:権世和歌子 ザワツカ アンナ
太鼓作調:上田秀一郎
舞台監督:小栗鉄矢
演出部:田原駿
照明オペ:中川仁美 尾田侑希奈 松原蒼馬
音響オペ:南萌子 湯逸捷
映像:竹山千賀
制作:森口舞 小栗稜 斎藤夏奈 源六朋樹
日程

チケットご予約・ご購入
【指定席】※
一般 4,000円
【自由席】
一般 4,000円 / 小中高 2,000円
親子席 5,000円(一般1➕高校生以下1)
※指定席について
お好きなお席を選んでご購入いただけます。開場待ち列に並ぶ必要が無く便利です。
注:中央ブロックの最後列は指定席券でご購入の方のみご着席いただけます。
注:【指定席】券には割引適用はできません。
【自由席】
icanca会員の方、各種クーポンをお持ちの方は以下よりご予約ください。
青海波レストラン ランチセットプラン
■和食・青の舎
公演(通常4,000円)+青の舎御膳(6,800円)
⇒セットプラン 9,500円
※食事代・公演チケット代を含む

■洋食・海の舎
①公演(通常4,000円)+欧風浪漫コース(6,500円)
⇒セットプラン 9,500円
※食事代・公演チケット代を含む

会場・アクセス
青海波 劇場 波乗亭(なみのりてい)
〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70
TEL:0799-70-9020


[お車]神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより約10分、北淡ICより約15分
【ご注意】駐車場が込み合う可能性がございます。お時間には十分余裕を持ってお越しくださいませ。臨時駐車場については<こちら>
[高速バス]神姫バス・北淡路西海岸ライン「野島大川(青海波前)」にて下車、徒歩3分
(各線三ノ宮駅より約55分、JR舞子駅より約25分)
[高速船]各線明石駅から淡路ジェノバライン乗船、岩屋港のりばよりシャトルバスで約20分



