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波乗亭
2025.01.30

【淡路島】\初めての兵士の物語/ 解説付きリハーサルレポート

2月1日より劇場波乗亭(なみのりてい)にて『兵士の物語』を上演します。この作品は「読まれ、演じられ、踊られる物語」という副題を持ちます。今回はリハーサルより届いた写真と共に、物語の内容を紹介させて頂きます!!初めて兵士の物語を観る方におすすめの記事となっています。

舞台はロシア。ある兵士が休暇をとり故郷に帰る途中で悪魔に出会うところから始まります。「一つの幸せが、幸せのすべて…。」簡潔なストーリーでありながら「幸福」「富」とは何か。大切なメッセージが隠された名作です。

兵士の物語 ①~老人に扮した悪魔との出会い~

この物語はロシア皇帝であるニコライ一世の頃に作られた民話を基にしています。この皇帝は残酷な徴兵制を敷いたことでも知られています。
主人公の兵士は二週間の休暇を与えられ、家族や友人の待つ故郷へと急ぎます。厳しい軍隊への愚痴をこぼしながらも、兵士はある小川のほとりで休みます。かばんから書類や予備の弾丸、そして婚約者の写真などを取り出すなか、ボロボロのバイオリンを持っていたことに気付きます。兵士がそのバイオリンを弾き始めると、音色に釣られたのか虫取り網を持った老人がやってきました。

そして、老人は兵士に「本(知恵)」を与える代わりに、兵士が持っている「ヴァイオリン」を譲るように誘惑してきます。悪魔の取引に応じた兵士は、物質的な成功を手に入れる代償として、愛や人間関係など人生において重要なものを失ったことには気が付いていませんでした。
兵士は3日間、悪魔にヴァイオリンを教えることにました。故郷へ帰る途中に悪魔の邸宅に寄るのでした。

兵士の物語 ②~故郷への帰還と悪魔との取引~

悪魔の邸宅でヴァイオリンを教え、邸宅でのもてなしにも満足した兵士は、ようやく故郷へと帰還します。そして村へと到着した兵士は、村の人々に自身の無事を伝えて回ります。しかし・・・幼馴染の友人も家族も婚約者でさへも、誰一人として兵士を歓迎してくれるものはいませんでした。兵士はようやく悪魔に騙されていたことに気が付きます。悪魔の邸宅で過ごしたのは3日間ではなく、3年もの月日でした。その間に村の人々は兵士が死んだと思っていたのです。
途方に暮れている兵士の前に、先ほどの悪魔が現れます。そして悪魔は再び兵士を誘惑し、ついに兵士は本を手に取ります。故郷を忘れ富と名誉を手に入れるのでした。

兵士の物語 ③~本当の幸せと再び忍び寄る悪魔の誘惑~

本を読めば全てが手に入る兵士。初めは悪魔が言っていたことは正しかったのだと思っていました。しかし、「全てが手に入るのは何も持っていないのと同じではないか。」と思い始め、本当に大切なものを失ってしまったことに気が付くのです。
兵士は物質的な富ではなく昔の自分に戻ることを望みます。ある日、再び老婆に扮した悪魔がやってきます。老婆は兵士の時計やネックレス、婚約者の写真など、昔の持ち物を売ることで今の兵士の心を満たそうと罠を仕掛けます。そして、兵士は老婆が出したヴァイオリンに興味を示し、手に入れようとします。兵士は、悪魔の罠に見事にはまり。心の平穏を取り戻すことなく、再びヴァイオリンを投げ捨てる。そしてヴァイオリンと引き換えに手に入れた本も引き裂いてしまったのでした。

兵士の物語 ④~新しい土地でのチャンスと悪魔との勝負~

全てを捨てた兵士は、生まれ変わるために故郷を離れ、新しい国の新しい土地で、バーに立ち寄ります。そこで、国の王女様が病で弱っていることを知り、治したものには領地の相続と王女様との結婚のチャンスを手に入れられることを知ります。兵士はこのチャンスを手に入れるために、軍医と名乗って、王女様の元へ向かうのでした。
しかし、そこで再び悪魔と出会うことになります。悪魔はヴァイオリンを持ったまま兵士の周りを回り「王女様の病気を治せるのはこのヴァイオリンだけ」と兵士を誘惑します。ヴァイオリンを取り戻したい兵士は、悪魔を弱らせるために彼のお金を使って勝負を挑みます。
そして無事、悪魔からヴァイオリンを取り戻した兵士は、王女様の病気を治し、領地と王女様との結婚を手に入れたのでした。

兵士の物語 ⑤~2つの幸せと悪魔の罠~

兵士はしばらくの間、今の暮らしに満足し王女様と幸せに暮らしていました。しかし、ある日王女様から「あなたの国に行ってみたい」と言われたことをきっかけに、彼女を連れて故郷に帰ろうと決意します。今の幸せと昔の幸せ、両方を手に入れようとしたのです。
2人は兵士の故郷を目指し、歩いていきます。そして国境の大きな川にたどり着き、兵士は吊り橋を渡り切り、ついに故郷の地を踏みました。その瞬間、悪魔が現れ高らかに勝利を宣言し、ヴァイオリンを演奏し始めました。気が付けば吊り橋はすべて無くなり、思うように身体が動かなくなった兵士は、そのまま悪魔に連れていかれ、もう後ろを振り返ることはありませんでした。そして、兵士が去った後は王女様の声だけが悲しく響いていたのでした。

ストラヴィンスキーならではの曲調に乗って届けられる兵士の物語。悪魔が出てくるドラマチックな展開も見どころです。語り、踊り、楽器隊が密接に絡み合う舞台は必見です!!

音楽島-Music Island-とは

全国から淡路島に集った音楽家の方々が仕事と音楽活動のダブルキャリアを実践します。お互いに協働・協奏することで音楽を通じた地方創生を目指す場所。それが『音楽島 -Music Island-』です。​

​ダブルキャリアで安心して働きながら音楽活動に取り組める環境を提供します。全国各地から夢と志を持つ音楽家の方々が自然溢れる豊かな環境に集いコミュニティでの活動を通じて地域に貢献する新しい生き方・働き方を提案します。

音楽島HPは《こちら

音楽劇「兵士の物語

あらすじ

舞台はロシア、ある兵士が休暇をとり故郷に帰る途中で悪魔に出会うところから始まります。「一つの幸せが、幸せのすべて…。」簡潔なストーリーでありながら「幸福」「富」とは何か、大切なメッセージが隠された名作です。


「兵士の物語」が初演された1918年は世界的にスペイン風邪が流行していたり、戦争の影響で経済的に困窮していた影響で、小編成で実現できるよう作られています。淡路島で活動する「音楽島-Music Island-」メンバーによる7人編成の本格的なアンサンブル、ダンス、劇団四季出身のミュージカル俳優・坂元健児による臨場感あふれる語りの融合を、ぜひお楽しみください。

日程

2025年 2月
1日(土)、 2日(日)、8日(土)、9日(日)、11日(火祝)
各回14時00分 開演(13時30分 開場)
※約60分予定

出演者

坂元健児(語り)
大澤珠美(ヴァイオリン) 
ロバート・ウイドロウスキ(コントラバス) 
増田華(クラリネット) 
高島翔大(ファゴット) 
肥後徹士(トランペット) 
相澤卓人(トロンボーン) 
黒田菜々花(打楽器)
エレーナ・グラドコフスカヤ(ダンス)
倉智太朗(ダンス)
横田爽磨(ダンス)
石坂光(王女)

値段

一般    4,000円
中高生   2,000円

小学生以下 無料
※公演中に一時ご退席をお願いする場合がございます。予めご了承ください。


icanca会員の方、各種クーポンをお持ちの方は以下よりご予約ください。

坂元健児 カフェライブ開催!!

ご観劇後、併設する洋食レストラン「海の舎」でケーキセット(ドリンク付き)を楽しみながら、元劇団四季の坂元健児さんの歌声を楽しめます。公演の裏話などのトークショーもお楽しみいただけます。

日程

2025年 2月1日(土)

時間

音楽劇「兵士の物語」14:00~15:00(予定)
   カフェタイムライブ 15:30~17:00(予定)

料金

一般5,000円 中高生3,000円
  (公演チケットとケーキセット料金含む)
   ※ケーキの種類はお選びいただけません

以下よりご予約ください

兵士の物語 ランチセット

■洋食・海の舎

①公演(通常4,000円)+欧風浪漫コース(5,500円)
 ⇒セットプラン 8,500円
  ※食事代・公演チケット代を含む

 ご予約は<こちら
 海の舎の予約サイトTable Checkにジャンプします


➁公演(通常4,000円)+クラシック山海コース(6,500円)
 ⇒セットプラン 9,500円
  ※食事代・公演チケット代を含む

 ご予約は<ちら
 海の舎の予約サイトTable Checkにジャンプします

■和食・青の舎

③公演(通常4,000円)+青の舎御膳(6,500円)
 ⇒セットプラン 9,500円
  ※食事代・公演チケット代を含む

 ご予約は<こちら
 青の舎の予約サイトTable Checkにジャンプします


 



 

アクセス

青海波-SEIKAIHA-

〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70
TEL:0799-70-9020

 


[お車]神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより約10分、北淡ICより約15分
[高速バス]神姫バス・北淡路西海岸ライン「野島大川(青海波前)」にて下車、徒歩3分
      (各線三ノ宮駅より約55分、JR舞子駅より約25分)
[高速船]各線明石駅から淡路ジェノバライン乗船、岩屋港のりばよりシャトルバスで約20分

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