2月1日~11日に劇場波乗亭(なみのりてい)で上演される音楽劇「兵士の物語」、ミュージカルでもない、コンサートでもない、この作品の魅力たっぷりの見どころをご紹介します。
ストラヴィンスキーというロシアの作曲家がつくった、ヴァイオリン、クラリネット、コントラバス、ファゴット、トロンボーン、トランペット、打楽器の7人編成の組曲です。作曲された当時は第一次世界大戦の影響で入手できる楽器も少なく、公演を行うにもとにかくオーケトラ等より低予算で済む小編成を、という背景でこの珍しい編成になったそうです。ストラヴィンスキーの曲は複雑な音楽表現や変拍子などが特徴で、美しくわかりやすいメロディがあるわけではないので、耳なじみのない方も多いかもしれません。そんな独特な響きが、「悪魔」の物語へと皆様をいざないます…。

この曲はロシアの民話をもとにしたストーリーに沿って音楽が進んでいきます。
休暇をとって故郷に帰る途中の兵士に、悪魔が語りかけることから始まるこの物語。「一つの幸せは、幸せのすべて」というセリフにもあるように、富とは何か、自分の幸せとは何か、観ている皆様の心に語り掛けるメッセージを、迫真の演技でお届けいたします。

俳優・坂元健児
音楽と語りのみ、または音楽のみで上演されることも多いこの作品ですが、今回はコンテンポラリーダンサーのエレナ・グラドコフスカヤ、そしてAwaji World Balletで活躍するバレエダンサーも加わり、忍び寄る悪魔、揺れ動く兵士の心情を躍動感あふれる踊りで表現します。

Awaji World Ballet『鶴の恩返し』より
クラシック音楽が好きな方はもちろん、あまりクラシック音楽に聴きなじみのない方にもどなたにでもお楽しみいただける作品となっておりますので是非、劇場波乗亭(なみのりてい)へお越しくださいませ。

あらすじ
「読まれ、演じられ、踊られる物語」という副題を持つ組曲、ストラヴィンスキー作曲の『兵士の物語』。
舞台はロシア、ある兵士が休暇をとり故郷に帰る途中で悪魔に出会うところから辿る運命を描きます。「一つの幸せが、幸せのすべて…。」簡潔なストーリーでありながら「幸福」「富」とは何か、大切なメッセージが隠された名作です。
「兵士の物語」が初演された1918年は世界的にスペイン風邪が流行していたり、戦争の影響で経済的に困窮していた影響で、小編成で実現できるよう作られています。淡路島で活動する「音楽島-Music Island-」メンバーによる7人編成の本格的なアンサンブル、ダンス、そして劇団四季出身のミュージカル俳優・坂元健児による臨場感あふれる語りの融合を、ぜひお楽しみください。
日程
2025年 2月
1日(土)、 2日(日)、8日(土)、9日(日)、11日(火祝)
各回14時00分 開演(13時30分 開場)
※約60分予定
出演者
坂元健児(語り)
大澤珠美(ヴァイオリン)
ロバート・ウイドロウスキ(コントラバス)
増田華(クラリネット)
高島翔大(ファゴット)
肥後徹士(トランペット)
相澤卓人(トロンボーン)
黒田菜々花(打楽器)
エレーナ・グラドコフスカヤ(ダンス)
倉智太朗(ダンス)
横田爽磨(ダンス)
石坂光(王女)
一般 4,000円
中高生 2,000円
小学生以下 無料
※公演中に一時ご退席をお願いする場合がございます。予めご了承ください。
青海波-SEIKAIHA-
〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70
TEL:0799-70-9020


[お車]神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより約10分、北淡ICより約15分
[高速バス]神姫バス・北淡路西海岸ライン「野島大川(青海波前)」にて下車、徒歩3分
(各線三ノ宮駅より約55分、JR舞子駅より約25分)
[高速船]各線明石駅から淡路ジェノバライン乗船、岩屋港のりばよりシャトルバスで約20分
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