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劇場での楽しみは、舞台だけじゃない!「舞い踊る郷の響き」では、日本の伝統文化をテーマにしたショーを上演いたしますが、今回は「食」も一緒に楽しめる特別な企画をご用意しました。
劇場内の「古酒の舎」では、公演期間限定で、日本全国の郷土料理を一皿に詰め込んだ特別ランチを販売します。その名も、「古酒の舎皿鉢(さわち)ランチ」!
「皿鉢料理」って何?と思った方もいるかもしれません。これは高知県に古くから伝わる、大きな皿にいろんな料理を豪快に盛り付ける宴会料理のこと。お祝いの席などで振る舞われることが多く、その豪華な見た目と味のバリエーションが魅力です。今回はそのスタイルをヒントに、淡路島の食材を中心に全国各地の郷土料理をアレンジした特別メニューをお届けします!
「舞台を観るだけじゃなく、日本の食文化も楽しめるなんてお得!」と感じること間違いなし。公演期間しか食べられない限定メニューなので、お見逃しなく!
舞踊る郷の響き〜ふるさとNeo Japonism(ネオ・ジャポニズム)〜公演HPは〈こちら〉
地域を超えた美味の出会い!淡路島×全国の郷土料理
日本列島は南北に長く、気候や地形も多様であるため、地域ごとに特色ある食文化が育まれてきました。古くから海を渡る交易や、旅人たちの往来によって、異なる地域の料理が影響し合いながら発展し、今に伝わっています。
今回の特別ランチでは、全国各地の郷土料理を巧みに組み合わせ、淡路島を中心とした関西地方の食材と、日本各地の伝統料理を融合させたメニューを開発しました。
古酒の舎皿鉢(さわち)ランチ
・真鯛のりゅうきゅう (淡路島×大分郷土料理)
・明石たこのぶたあえ (兵庫×熊本郷土料理)
・さぬきのめざめの焼き浸し (香川)
・かつおの塩たたき (高知)
・赤てん (島根)
・塩丸いかと伏見甘長とうがらしの和え物(長野×京都)
・笹団子 (新潟)
・べったら漬け (東京)
ご飯・スープ付き
それぞれの料理に込められた歴史や背景をひもときながら、一皿の魅力を深掘りしていきましょう。

真鯛のりゅうきゅう(淡路島×大分郷土料理)
「りゅうきゅう」は、大分県に伝わる郷土料理で、新鮮な魚を醤油、ごま、みりんなどで和えたもの。その名の由来は諸説ありますが、琉球(現在の沖縄)から伝わった調理法という説や、「流れ吸う(りゅうきゅう)」と呼ばれるほどご飯が進む美味しさから名付けられたとも言われています。
この料理の発祥は、戦国時代にまでさかのぼります。戦の合間に武士たちが手軽に栄養を摂取できる料理として考案され、その後、漁師料理として広まったと伝えられています。特に、大分の沿岸部では、鯵や鯖などの青魚を使ったりゅうきゅうが定番で、醤油とごまの風味が魚の旨味を引き立てます。
今回のメニューでは、淡路島産の真鯛を使用し、大分の漁師料理と淡路島の食文化を融合させた一品。真鯛の甘みと、ごま醤油のコクが絶妙に絡み合い、風味豊かな味わいを楽しめます。

👉 出典:農林水産省「郷土料理 百選 りゅうきゅう(大分)」
明石たこのぶたあえ(兵庫×熊本郷土料理)
熊本武士の知恵が生んだ酢味噌料理 × 明石の名産「明石ダコ」
熊本県天草地域の郷土料理「ぶたあえ」は、もともと沖縄の「ゴーヤーチャンプルー」が起源とされています。この地域では、豚肉が手に入りにくかったため、地元で豊富に獲れるタコを代用して作られたのが始まりです。特に、天草湾で獲れるマダコは品質が良く、弾力のある食感が特徴で、夏の風物詩として干しダコにする風習もあります。この料理は、茹でたタコとなすを甘辛い味噌で炒め合わせたもので、名前には「ぶた(豚)」とありますが、実際にはタコを使用しています。これは、豚肉の代わりにタコを使ったことから、名前だけが「ぶたあえ」として残ったユニークな料理です。ご飯のお供やお酒のつまみにもぴったりで、家庭や飲食店、スーパーマーケットのお惣菜としても親しまれています。
今回のメニューでは、兵庫県の名産である「明石ダコ」を使用。明石海峡の激しい潮流の中で育ったタコは、身が引き締まり、甘みが強いことで知られています。その明石ダコを熊本の伝統的な酢味噌と合わせることで、関西と九州の食文化を融合させた、まさに地域を超えた味の出会いが実現しました。

かつおの塩たたき(高知)
高知県といえば、「かつおのたたき」が代表的な郷土料理として知られています。しかし、今回のメニューで提供されるのは、さらにシンプルで素材の味を生かした「塩たたき」です。これは、炙ったカツオに塩を振るだけの食べ方ですが、魚本来の旨味を最大限に引き出す高知ならではの食文化として親しまれています。
カツオ漁の歴史は古く、高知県の漁師たちは室町時代から「一本釣り」という漁法を用いてカツオを獲ってきました。「一本釣り」とは、網を使わずに釣竿で一匹ずつ釣り上げる漁法で、魚を傷つけることなく新鮮な状態を保てるのが特徴です。また、この漁法は持続可能な漁業の方法としても評価され、環境に配慮した伝統技法として現在も受け継がれています。
かつおのたたきが誕生した背景には、江戸時代の土佐藩主・山内一豊の影響があったとも言われています。彼が藩主を務める時期、かつおの生食による食中毒が頻発していました。しかしどうしても生のかつおが食べたい領民が編み出したのが、表面をあぶって食べるかつおのたたきだったと言われています。さらに、当時の土佐の漁師たちが、出漁先で手軽に食べられるようにしたのが「塩たたき」の始まりともされています。
今回の特別メニューでは、新鮮なカツオを直火で炙り、外は香ばしく、中はレアに仕上げることで、独特の食感と風味を楽しめる一皿にしました。シンプルな塩味が、カツオ本来の旨味を引き立てます。

👉 出典:高知の一本釣りカツオ漁の歴史
👉 出典:農林「うちの郷土料理」かつおのたたき(高知)
画像提供元 : 土佐伝統食研究会
べったら漬け(東京)
「べったら漬け」は、東京の伝統的な発酵食品で、大根を甘い麹に漬け込んだ漬物です。その特徴は、一般的な漬物と異なり、しょっぱさよりもほんのりとした甘さが強いこと。特に、べったら漬けの発祥は江戸時代にまで遡り、庶民の生活に深く根付いていました。
江戸時代の商人たちは、仕事の合間に手軽に食べられる保存食としてべったら漬けを好みました。特に、「えびす講」という市場で売られたことで人気が広まり、江戸庶民の食文化の一部となったのです。えびす講は、もともと商売繁盛を願う祭りで、多くの商人たちが集まり、新たな商機を求めて交流を深める場でもありました。この市場で販売された甘麹漬けの大根が「べったら漬け」と呼ばれるようになり、現在まで続く名産品となりました。
発酵食品であるべったら漬けは、腸内環境を整える乳酸菌を多く含み、健康食品としても注目されています。また、甘みのある麹の風味が、魚料理との相性を抜群にするため、今回の皿鉢ランチでも、かつおの塩たたきとの組み合わせが絶妙な味のバランスを生み出しています。

高知の皿鉢料理をイメージした豪華プレート
「皿鉢料理(さわちりょうり)」は、高知県の伝統的な宴会料理で、大きな皿にさまざまな料理を華やかに盛り付けるスタイルが特徴です。この料理文化のルーツは、藩政時代の饗応料理にあるとも言われ、客人をもてなすための豪華な食事として発展してきました。
皿鉢料理には、決まったルールはなく、地域や家庭ごとに自由な盛り付けがなされるのが特徴。寿司や刺身、煮物、揚げ物など、多彩な料理が一堂に並ぶことで、まるで食の舞台のような華やかさが演出されます。
今回の「古酒の舎皿鉢ランチ」も、この自由な発想を活かしながら、日本各地の郷土料理を美しくまとめました。食材の配置や彩りにもこだわり、視覚的にも楽しめる一皿に仕上げています。

👉 出典:農林水産省「うちの郷土料理」皿鉢料理(さわち・さはちりょうり)(高知県)
1日10食限定!期間中しか味わえないプレミアム体験
「舞い踊る郷の響き」公演期間中のみ提供されるこの特別ランチは、1日10食限定の貴重なメニュー。各地の民謡を楽しむショーとともに、ここでしか味わえない特別な掛け合わせ料理を、楽しむことができます。
食と舞台が一体となるこの企画は、日本の伝統文化をより深く体感できる試みでもあります。郷土料理の歴史や背景を知ることで、ただの食事ではなく、その地域の文化や物語を味わうきっかけになれば幸いです。
- 提供期間:2025年3月22日~2025年5月6日
- 価格:2,000円(税込)
- 提供場所:古酒の舎(青海波施設内)
ご予約は<こちら>
舞い踊る郷の響き~ふるさとNeo Japoniesm(ネオ・ジャポニズム)~
淡路島出身の廻船商人“高田屋嘉兵衛”の旅路を、音楽と舞で辿ります。大分県の「荒城の月」、熊本県の「田原坂」、島根県の「安来節」など古くから伝わるを、ラテン、ジャズなど現代風にアレンジ。日本各地の民謡が万国博覧会のように一堂に会する劇場波乗亭オリジナルドラマティックショー。日本の魅力を再発見するショーをお楽しみください。
【出演】
坂元健児
石坂光/ 池野千夏 / 音月さつき
金森なつみ/山根千緒里 / 原萌々花
長岡美地留/ 中川ひかる/吉田梨乃
田野清香/榮なつき
【演奏】
上田秀一郎・五十嵐広大(太鼓)
喜連麻衣(ヴァイオリン)
佐藤碧美(フルート)
【スタッフ】
脚本・演出・振付 謝珠栄
音楽:韓子揚、小澤時史
舞台美術:中辻一平
照明プラン:竹内哲郎(株式会社ハートス)
音響プラン:本村実
衣装:根木伸介(衣装屋オテンテン)
太鼓作調:上田秀一郎
【日程】
各回14時00分 開演(13時30分 開場)
※約60分予定

チケットご予約・ご購入
一般 4,000円
小中高 2,000円



icanca会員の方、各種クーポンをお持ちの方は以下よりご予約ください。


青海波 お得なランチセット
■和食・青の舎
公演(通常4,000円)+青の舎御膳(6,500円)
⇒セットプラン 9,500円
※食事代・公演チケット代を含む
ご予約は<こちら>
青の舎の予約サイトTable Checkにジャンプします

会場・アクセス
青海波 劇場 波乗亭(なみのりてい)
〒656-1723 兵庫県淡路市野島大川70
TEL:0799-70-9020


[お車]神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより約10分、北淡ICより約15分
【ご注意】駐車場が込み合う可能性がございます。お時間には十分余裕を持ってお越しくださいませ。臨時駐車場については<こちら>
[高速バス]神姫バス・北淡路西海岸ライン「野島大川(青海波前)」にて下車、徒歩3分
(各線三ノ宮駅より約55分、JR舞子駅より約25分)
[高速船]各線明石駅から淡路ジェノバライン乗船、岩屋港のりばよりシャトルバスで約20分
